回復期リハビリテーション病院とは、脳血管障害、骨折、手術、肺炎など、 突然その病気の後遺症として、大きな障害を持たれた方に対して、医療・福祉スタッフがチームを組んで、 その方の新たな生活再建に向け、患者さん、ご家族とともに様々な練習をしていくところです。 病気になられてから約1ヶ月前後急性期病院(大学病院や、赤十字・済生会などの大きな病院)で 治療を受けた後、転院してこられ、その後疾患にもよりますが最長半年近く入院が可能です。 転院後毎日リハビリテーションを行う(365日休みなし)ことで、後遺症としての障害をできるだけ 小さくすること、かつ障害を持っても生活できるような動作獲得ができることを目標にしており、 実際半身麻痺で寝たきりで入院された方の7割程度の方が、3ヶ月程度で杖と装具 (足を支えるための特別の靴のようなもの)で、ご自宅に歩いて帰っていかれます。 ただしここまで患者さんがよくなられる基礎は、 いかに多くの人が力を合わせて関われるかが大切で、 施設設計や運営には、病院らしからぬデザイン性、ホスピタリティが欠かせません。 そして並々ならぬ人数のスタッフが働けるための、施設設計(駐車場、スタッフルームなど)も 非常に大切なのです。
私達が今後作ろうと思っている病院は、従来の『病気を治すための病院』ではなく、 『治療の後、新しい生活・人生にもう一度テイクオフしていくために必要な力をつけていくための病院』として、 癒しとともに、生きるという原点に立ち戻り、人生を新しい視点でもって、より豊かに生きていただく お手伝いをさせていただく場です。ビレッジ内には回復期・維持期リハビリテーション機能を持つ病院に加え、 維持期・介護予防リハビリテーション機能を持つ通所リハビリテーション施設を設けます。
計画している病院は、病床数は60床。在宅復帰を目標とするため全室個室で、 入院時より生活すべてがリハビリテーションとなるための様々な機能を訓練室内外に設置します。 また適時適切なサポートをするためのテクノエイド部門(医療補助器具―生活に必要なさまざまな道具全般)も 置きます。社会的要素を訓練に入れていくため、カフェベーカリー、花屋、美容室などを館内に持ち、 その周囲に在宅生活を楽しみながら生活機能・身体機能を上げていくための様々な仕掛けの ある通所リハビリテーションを併設し、外来リハビリテーション、通所リハビリテーションを合わせて 1日80人前後の方々にサービスを提供することを考え、スタッフは白衣を着ず、動きやすく清潔感のある シャツ、パンツの制服着用で、医師も含め全てのスタッフを“さん”と呼び合う中でのサービス提供を 予定しています。個別対応をより行っていくため、スタッフは1日100人以上のスタッフが関わる必要があります。
小規模ながら、回復期から維持期、介護予防までの 多機能リハビリテーションを地域密着型で展開していくことが可能になれば、 様々な障害を持つようになられても、工夫しながらご自宅あるいはご本人が望まれる場所で、 元気に過ごしていただくためのサポートをしていくことができると思います。